仮想通貨(暗号資産)は、大きな夢を見せてくれました。
南米のエルサルバドルでは「法廷通貨」として、ビットコインを採用しました。
しかし、今は大きな岐路に立っています。
例えば「お金」。
これは日本では「日本銀行券」です。
日本銀行が発行している、ただの「券」です。
しかし、どうしてこんなに普及したのか?
それは「絶対的な信頼」です。
日本銀行が潰れる時には、日本が潰れるときだ!くらいの信頼です。
だから、券のやり取りで、取引が成立します。
この「信頼」が、「ブロックチェーン」の技術には、まだまだ足りないと思っています。
そもそも、「よく分からない」。
よく分からないものを人は信頼しない。
人は「なんとなく怖い」ものを信頼しないのです。
Web3.0の普及には、この難解な技術を、分かりやすく説明し、老若男女、様々な人が容易に理解出来ることが必要だと考えます。
次に「環境負荷」の問題です。
仮想通貨(暗号資産)には「マイニング(掘る)」という行為があります。実際に地面を掘る訳ではありません。
語弊があることを承知で簡単に説明すると、
・「関数の問題」が出る
・それをコンピュータを使って解くと「1ビットコイン獲得」
・すると、次の問題は、もっと難しくなる
・今度は2台のコンピュータを使って2日かけて解く
・すると、もっともっと難しい問題がでる
・それを、4台のコンピュータで4日かけて、、、
を延々と繰り返すのが、仮想通貨の「マイニング」という行為です。
なので、マイニングは、個人から企業などに移り、大量の高性能コンピュータを24時間フル回転させる。
電気代がヤバい ←いまここ
ウクライナ戦争以前は、北欧の山の中の、寒い地域(コンピュータから出る熱を冷やしてくれる)で、水力発電をしている(電気代が安い)場所に、マイニングの場所がありました。
しかし、電気代の高騰と共に出てきた、大問題。
「CO2の排出量が多すぎてヤバい」 ←いまここ
これだけの高性能コンピュータを24時間フル稼働させたら、大量の熱と電気が発生します。それを冷やすために、大量の電気を使います。
環境負荷、信頼、Web3.0の普及は、大きな課題が山積でもあるのです。
GAFAMと呼ばれる巨大なIT企業、そのプラットフォームからの脱却、個人への移行が、Web3.0の最大の狙いなのですが、急速な移行は、大きな弊害をもたらします。
最後に「メタバース」
Facebook社がMeta社に名前を変え、docomoが600億円投資し。
メタバースへの期待は高まっています。
しかし、そこに「フィジカル(人間的)」大問題があるのです。
それは、
「メタバース酔い」
3D技術は、何度もテレビや映画を変えようとしましたが、結局普及しません。それは「3Dだと気持ち悪くなる」人が続出してるからです。
メタバースもしかり。
ゴーグルをつけると、脳が錯覚を起こし「酔う」のです。
テレビ東京のニュース番組「WBS」で、特集したさいに、ゴーグルを体験したアナウンサーが酔ってしまい、本音がポロリ。
「私には難しいですね。。。」
この問題は、とてつもなく大きく、僕はメタバースは普及出来ないと思っています。
イノベーションが産まれる時には「産みの苦しみ」も同時にやってきます。
2023年。
大きな変革の年になりそうです!
著者名:
【可児波起:海辺の部屋CEO】
ラップミュージシャンとしてメジャーデビュー。障がい者の介護職をするラッパー「介護ラッパー」としてフジテレビで2度特集。ビジネス領域では、「デジタルマーケティング」「Webマーケティング」のスペシャリストとして「ナショナルクライアント(東証プライム)企業」で、戦略コンサルタントなどを行う。高速のキャッチアップ、PDCAで、「確実に成果を出し」続けている。
「マーケティングは『愛』である」という、「人の優しさ」を大切にしている
ポートフォリオサイト:
https://www.behance.net/namikikani
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